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リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズのadeamのレビュー・感想・評価

3.0
90年代のイギリスで最大のロックバンドだったオアシス。
そのフロントマンだったリアム・ギャラガーのソロキャリアへのチャレンジを追ったドキュメンタリーです。
基本的にリアムを全肯定するスタンスなのでドキュメントとしては物足りないですが、その分本人が実家案内までしてくれるサービスぶりで楽しめました。
兄ノエルとの確執によるオアシス解散から間を置かずに開始されたビーディ・アイとしての活動は、作中でも指摘されている通り解散という事実から目を背ける為だった気がします。
そしてそのビーディ・アイすら失ったリアムが傍若無人なロックスターとしての仮面を外し、家族や周囲のスタッフやバンドメンバーとの良好な関係を築きながら、唯一無二の声を持つソロシンガーとして新たなファンを獲得していく過程には心が温まりました。
ノエルとの関係は修復しておらず、口の悪さも相変わらずなのですが、ランニングをして自らの身体をケアしながらクルセイドと称した音楽活動を続けるリアムの姿は歳をとって丸くなったと言えばそうなのですが、地に足をつけた良い歳の重ね方だと思いました。
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