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リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズのとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.5
若い頃のように

リアムはリアム
俺はしぶといぜ

"LG" うまくいく日もあればいかない日もあるし、最高の日も。世界一のフロントマン/ロックンロール・シンガーが挫折を知って結果的に謙虚になった復活劇/快進撃の裏にドン底まで落ちた苦悩あり!クソ働き者になって取り戻した若々しさ!! 這い上がって再び存在の証明。このクソ再起に文句あるか?
俺の居場所はやっぱりマイクの前。アルバムを出すにはコラボレーションしなきゃ、やっぱりバンドあってこそ。音楽には人を一つにして、元気づける力がある。音楽を作りたい、それしかできない。ストイックになって鳴らす若々しいロックンロール。いつまで経っても攻撃的で超繊細で衝動的で野心的。
どれだけ傲慢かつ粗野で不遜に見える態度で他人を罵っても、家族思いなど人として大事なところはちゃんと持っているから僕たちは彼のことを好きになれる。けど同時に身体的な面で、病気や不調など歳には勝てない面も…。酒やドラッグよりもクソ大事でクソ最高なものに気づけた今。テメェの面倒は自分で見ろよ!ファッキン・ハレルヤ!分かるか?まるで聖書だ。

オアシスは良かったが、楽器は特にうまくない。何かに秀でていたら成功できる。ゴッドライク・ジーニアス、神のような天才!本作には絶賛喧嘩別れ・絶交中のノエルが出ない代わりにギャラガー兄弟長男ポールと母ペギーが出ている。ボーンヘッドはやっぱり見た目イカつくなっているよな?語弊のないように言えばビーディ・アイはクソいいバンドだったし、ライドも個人的に大好き。あと、全体的に劇中で流れるリアル以外の音楽が感傷的すぎる気はしたけどそれはそれで、やっぱり彼のファンなら抗えない人生(>キャリア)のある時期における記録だった。
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