naomi

100億人―私達は何を食べるのか?のnaomiのレビュー・感想・評価

4.7
情報量バッチリ。すごい勉強になった。
見ててつらい描写もあったけど、
無理して作った結論でなくて、
割と真面目に本当に希望が見えた。
絶望するだけじゃなくて
何かしようと思えるようなドキュメンタリー。
いや本当に素晴らしかった。
この映画を作ってくれた方々に本当に感謝。

職業柄、教育プログラムに携わる身として
ここ数年で食糧問題とか気候変動、
生物多様性の問題を考えることが多くなったけど、
そのたびに割と「じゃあどうすりゃいいんだい!!」っていう絶望のような大きな疑問に立たされることが多くてね。

でもそれでも割と楽観的(というか真面目に問題を捉えてなかっただけなので反省…)なほうなので
“何とかなる”と思うようにしてるけど、
でも何をどうしたらいいかわからない、
というのを行ったり来たりしてました。
でもなんか今回は
希望がある未来を作る方法を
見せてもらった感じ。

地域支援型農業をやっている女の人が
「(この活動は)焼け石に水なのはわかってる、でも、将来の世代に“どうして何もしなかったのか”と問われるときがきっとくる。そのときに私は“少なからず頑張ったよ”と伝えられるように頑張りたい」みたいなのと言ってたのが印象的だった。

ナイジェリアの友人が
「Farming is cool」って
口癖のように言ってたけど
本当に農業はかっこいいという時代に
していかないといけないなぁと
静かに決意をするゴールデンウィーク。

「あなたも未来を変えられる」
とか言われても
結末を綺麗にするための気休めにしか
聞こえなくなってきた今日この頃。

真面目にそのメッセージが届いたような感覚になったのは久しぶりのような
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