さとうきび

100億人―私達は何を食べるのか?のさとうきびのレビュー・感想・評価

3.0
近未来における人口増加に伴う食料供給危機を回避する可能性について語られたドキュメンタリーです。
飢餓問題=食料が不足しているという印象を与える冒頭にまず疑念を抱きました。
飢餓の原因は食料が足りないだけ限定されないと考えるからです。食料はあるけれどそれを入手するための手段、主に金銭、あるいは交通手段などが不足しているために飢餓が発生している可能性はないのかな、と。つまり食料の絶対量ではなく配分の問題もあるのではないかと。

映画が進むにつれて先の疑念は解消しました。
食料が不足しているから飢餓なのだという印象は、だから農業生産性を向上させる必要があるという「工業的」農業を営む先進国の大企業の理論への布石として示されたものであり、作品が伝えたいメッセージはその先にあることが徐々に分かってくるからです。
持続可能とは一過性かもしれない人口増加に備えて資源を使い尽くすことではない、一時的に危険な状態に陥ったとしても農業を続けられる地球であり続けることなのだというメッセージが心に刺さりました。

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