ジャケ写からしてヤバイ匂いプンプンしていたが、案の定、久々に酷い出来の映画を見てしまった。
1974年製作のカナダ映画「暗闇にベルが鳴る」との触れ込みだが、あちらは不気味さが最後まで残るサイコスリラーの傑作であったのに対し、このブラムハウスによるリメイク版は、クリスマスホリデーの大学女子寮を舞台に謎の殺人鬼によって女子大生が一人づつ殺されていく・・という設定だけを借りた全くの別作品。
そもそも、サイコスリラーがスーパーナチュラル系のアクションバトル作品に成り変わってしまってるし・・。まあ、そういう意味ではブラムハウスらしくはある。
オリジナル版のオリヴィア・ハッセーのような明確なヒロインが登場する訳でもなく、女子学生寮のメンバーたちは美女揃いではあるが、どこか地味さが否めない。他の俳優陣も同様に地味で作品全体に華がない。
撮影手法も結構ベタな感じでホラー作品に必要なドキドキハラハラ感にも欠けるというのは致命的。
撮影の舞台となった大学の建物、雪が積もった学生寮のイルミネーションだけは美しく印象に残った。