【寄せては返す波のように心を揺さぶる音楽と映像美に囲まれた世界!】
うーーん、すごいな。
不思議な感情になる映画でした。
ネタバレしないように慎重に書きます笑
順風満帆にみえる生活を送っていた家族が、あることをきっかけに歯車が狂い始める。
絶望の淵にわずかな光が差し、その光が暗闇を溶かしていく、そんなストーリー。
ただ、本作は31曲が登場する「プレイリストムービー」と題されているように
まさに音楽をベースにストーリーがあったことがよく感じれました。
脚本の前にこの曲を使う、みたいな形で構想を練ったそうなのですが、
実際に登場人物のセリフや感情を、そのシーンで使う歌詞で代用したりと
曲そのものが映画の柱になっている箇所が多々ありました。
カニエ・ウエストのI Am A Godのシーンはすごかった。。。
タイラーの感情が乗り移ってるがごとくだった。
あとRadioheadのTrue Love Waitsも。この曲のためにこれまでの
ストーリーあったんじゃないかってくらいこの映画を象徴している楽曲の1つ。
そして楽曲だけじゃなく、効果音にもかなり力を入れている印象でした。
鼓動の音や環境音にフォーカスを当てることで画面から放たれる情報を
聴覚で訴えている場面が多かったように思います。
映像も直接的な状況説明よりも色鮮やかな配色のグラデーションなどを
活用したりすることで、間接的な感情の複雑さみたいなものを表現していたのかなぁなんて感じました。
最後まで見て改めて思いますが、ストーリー自体の複雑さは
そこまでなかったように思います。
だからこそ、映像と音声で描写をすることで映画に対する理解度の
調和がとれてたのかなーなんて見終わってから思いました。
そして何より、ルークが超いいやつ。
今の世の中小さな町の出来事でもすぐに全世界に知り渡り、匿名で
他人を罵ることができてしまうなか、
堂々と対面で緊張しながらも女の子に声をかけ、周りの目も偏見にも
左右されない、強くてクールな少年。
予告編にもある「ほっとけ(F●ck on)」はまじでかっこよかった。
ルーカス・ヘッジズ途端に好きになった笑
そんなルークがまさに光となって希望の架け橋となっていくのを見て、
やっぱルークという名前は最後の希望なのだな、とニワカ映画好きみたいなコメントで閉めたいと思います笑
映画のあとは(前もいいけど)ぜひSpotifyでプレイリスト聞くことをオススメ。