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WAVES/ウェイブスのasukaのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
5.0
Carpe Diemとは、1日の花を摘めという意味。
つまり、

『今この瞬間を楽しめ』
『今という時を大切に使え』

ということ。
この言葉にこの作品で伝えたいことが詰め込まれているとは…


全体を通して、音と色が鮮やかに表現されている作品だと感じた。
光の当たり方とかすごく素敵。
久々に1ショットずつ収めたいと思ってしまうような作品と出会えた。

Animal Collectiveが大好きな私は冒頭から「FloriDadaきた!!!」ってテンションが上がりまくった。
カメラが切り取る色々な景色や表情、色彩。
それに合わせてたくさんの音楽が流れてくる多幸感。たまらん!!
ぐるぐる音がシアター内を駆け巡るあの感じも大好き!
音響の良いシアターで観たいとすごく思った。

心情の変化によって変わるあの仕掛け。
気づいたとき、めっちゃ凝ってる!って思ったし、すごくにやけた。


大きくて、高い目標であればあるほど、それに向かって頑張っているときはやり甲斐があるし、楽しい。
自分自身の自信にも繋がる。
一方で、挫折したときの喪失感は半端なくて。
挫折や諦めた場合、直面しているその事実とどう向き合うか?が大切だと思う。
それを乗り越えられるって、よっぽど身体的にも精神的にも強くないとなかなか難しいと思う。

上手くいかなくなったとき、人にあたるって誰にでもあること。
それを上手くコントロールできないと、破滅への一途を辿ることもある。
途中目を覆いたくなるようなシーンもあって、思わず声が出たし観ていてしんどかった。


人の気持ちや、置かれている状況は波のように一瞬で形が変わるし、移ろいやすいものだと思う。
人を憎むことは簡単なことかもしれない。
しかしその中で、人を愛すということはすごいことだし大切なことなんだと思う。

全てを許し、包み込むことができる愛。すごいなぁ(語彙力0
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