Ayu

WAVES/ウェイブスのAyuのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
2.0
予告編以外の情報を一切入れずに映画館へ一直線だった今作。今作、観終わったあと思うのは綺麗に予告編作ったなという印象、肝心な本筋は観るまでまったくわからないと言うトラップを生むと思うけどお客さんを惹きつける魅力はじゅうぶんあると思う。映像と次々と流れる音楽たちに乗れるかで好みが分かれる作品。

とまあテーマも、伝えたいことも、魅せたい映像もわかるんだけどこの内容で135分は長すぎる…!特に前半のぬるぬるとした進み方がストーリーの絶望感もあって私は苦手だった。後半はルーカス・ヘッジズの好演と救いが見えたのでなんとか耐えられた。画角が前半から絶望と共にだんだん狭くなり、中盤でほぼ四角になり、後半ストーリーが好転していくとともにまた広がっていくところは面白い試みだと感じたので素直に好評したい。

それでもやっぱり本作の肝である一家のキャラクター設定にいまいち魅力が感じられなかったのでこのスコア(2.0は普通点)特に前半の主人公である兄タイラーが単純になるべくしてああなってしまったように思える(女に手を挙げる男はいかなる場合も最低なので…)妹エミリーの柔らかい声と話し方が良かったな、一家は彼女の存在によってギリギリ繋がれていると感じた。
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