めんま

WAVES/ウェイブスのめんまのネタバレレビュー・内容・結末

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

A24は、本当にやってくれますね。
泣かされました。不可避。

家族問題に大きく焦点が当てられた今作品。
兄弟愛、親子愛には泣かずにはいららませんでした。
そして家族に至る前の恋人同士の恋愛にも、大きく愛を感じられます。

しかし、今作品で1番のテーマは人種差別でしょう。
ここが根幹であり、それがどれほどの力を持ち、差別を感じる人々へ影響を及ぼすのか計り知れないでしょう。当人達ではないとわからない。
日本人の私も改めて、考えさせられました。

ストーリー序盤、父親から息子への俺たちは周りよりやらないといけないという確かなそして強い意志を、彼の言葉から痛いほど彼らが文字通り生死をわけるのが感じ取れました。画面の中に見える、N*****などの差別、レイシスト!などの応酬は、ほんの一部でしょう。

妹と亡くなった彼女がとても残念だし、兄が悪いのはもちろんですし、母親も大変です。妹さんの純粋なあの気持ち、本当に、忘れられません。
そして父親も母親も責任感の素晴らしさ。

人種問題以外にも彼らには家族間の問題も大きいですが、例えば彼らが白人であれば全てはここまでならなかったのかと想像できます。
父親も力あそこまでいれることも、息子も体の不調を隠すこともなかったでしょう。

日本でも、外国人在住者へ対する差別も絶対にしてはならないと思いました。
意図的なものではなく、無意識なものも仕方ないではいけないと改めて感じました。人種、民族関係なく尊重されなければならないと。
知人友人を通して、私が見ないだけで、差別を受けてると感じると実際に多く耳にします。

音楽も良かったと思いますが、ストーリーも全体的に非常に素晴らしい作品でした。
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