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WAVES/ウェイブスのsilkのネタバレレビュー・内容・結末

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「A24の映画で、ルーカスヘッジズが出てる」「音楽と映像が良いらしい」という前情報のみで鑑賞。予告も見てません。

第一章
冒頭から、カルト的マッチョイズム、偽りのリア充生活、家父長制、女子高生の妊娠などなど、「最悪のお取り寄せBOX」的展開で気が遠くなりそうになる。父や社会からの「勝者であれ」という抑圧によるタイラーの苦しみは理解はできたが共感はできず、彼女の妊娠に向き合わず現実逃避、暗に中絶を望む姿に絶句。思わず映画館を後にしそうになる。(しかし「まだルーカスヘッジズがほとんど出てきてないじゃないか」と自分を鼓舞し踏み止まる) 唯一の癒しはエミリー。ちょっともう、この第一章はもう二度と見たくないレベルで胸糞でした。個人的な感想です。

第二章
物語中盤で癒しのエミリーが主人公に。そしてルーカスヘッジズasルークが本格的に登場し、思わず歓喜。ルーク、SNSで全然自分を盛ろうとしてなくて良い。そんで二人のデートコースが最高すぎる。
と癒されていたところで、おやおや…?という気持ちになってくる。この家族の構造、かなり身に覚えがある話なのでした…。(あんなに過激な話は全然ないけど笑) 特に"息子にだけ厳しい父親"という部分。弟に優しくしようと思えたのでした。(というエミリー的立場の私)

カメラ酔いしたり、シャレすぎてる音楽でちょっと耳が疲れたというのもあり、個人的にそこまでやる必要があるのか、という気分にはなってしまったものの、色々考えさせられた作品でした。後悔しない様に家族と向き合っていきたい。し、エミリーがルークの背中を押した様に、大切な人がその人の家族と向き合う手助けをしたい。
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