賢太郎

WAVES/ウェイブスの賢太郎のレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.8
2020年劇場鑑賞作品3作目。

…劇場に足を運べないもどかしさが募る日々ではありましたが、今日有休だったので久々に前から気になっていた🌊『waves』🌊を鑑賞して参りました。

結論:☀️【ワンダー君は太陽のダークテイストver.のような重厚な良作!】☀️

タイトルにもあるようにkanyeとかKendrick Lamarの楽曲がふんだんに使われていて確かに背景音としてシーン毎にマッチングしていますが、『プレイリストムービー』とまで冠するのは少々誇大広告だったかもしれません。ただ今までにないような"心情の変化"とか"揺れ"(=まさに波"waves"のような)を既存楽曲でも二重に表現するのは刺激的で身体もノれましたね。

また、この作品はメインが4人家族のうちのタイラーという息子視点から始まりますが、悲劇の夜を境目にして妹のエミリーに視点がガラッと変わるのが面白い構図。(このあたりも微妙にワンダーに似てません?笑)その上、無理に解決しようと作品を纏めずに自然の流れに身を任せて物語が進んでいくので個人的には結構各視点が抱いている葛藤とか心情は理解しやすかったな、と思います。 トイレでのタイラーのエミリーへの邂逅のシーンとか、エミリーとお父さんの釣りのシーンとか、印象的に残る良い描写が多かったです。

chillじゃないですけど、お洒落な雰囲気を楽しみながら恋愛と家族の物語をワインあたりを片手に鑑賞したい方にオススメ。かなりビターなプレイリスト。
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