磨

コリーニ事件の磨のレビュー・感想・評価

コリーニ事件(2019年製作の映画)
3.6
ドイツの“負”の歴史、ナチス戦犯の裁きを問う同名ベストセラー小説を映画化した法廷サスペンス。

本作のカギになるのは1969年に施行された、エドゥアルド・ドレーアー検事による秩序違反法関する通称「ドレーアー法」。多くのナチ戦犯を、いわゆる「過ぎたこと」として無罪放免としたこのドレーアー法に向き合った駆け出しの弁護士と、経済界の大物を惨殺したイタリア人ファブリツィオ・コリーニ2人の物語。

正直あまり馴染みのないテーマの作品ですが、その辺を知らなくても作中で段々解っていくので、むしろ知識を入れなくていいかも?法廷サスペンスとしてなかなかの良作で、最後まで見応えがあります。
そして、かなり重厚で哀しい物語。ラストは泣ける。
磨