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大奥のtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

大奥(2006年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

タイトルにこのワードを入れる日本映画は数あれど、描かれるストーリーは様々。

俳優陣の錚々たる顔ぶれと製作陣の意気込みを知ることになる一作。

絵島生島を描いたのですなぁ。

時代的に中々時代劇作品をドラマも映画でも描かなくなったのは二つの理由。

一つは芸能や歌舞伎、映画の世界の勢力図で、演者とプロモーター、マネジメントの構造の変化。

五社協定などのカルテルは許されず横断的に活躍は出来るが、実際裏番組には出演しない業界の暗黙の了解。

もう一つは、美術や音響スタッフの仕事と、殺陣師達の人のなし技と、デジタル技術の進化。

製作陣が大枚叩かなくてもエキストラボランティア俳優を呼ばずとも、数名のデジタルコンポジットしたデータの増殖で大勢や風景を作れてしまう。

時代の変遷は、他にもあろうが、効率的にギャランティに周り、配給先から、原作へ還元されると、新しいものが生まれ、古いものはclassicとなる。
殿中松の廊下の赤穂浪士討入りも今後もうそんなに描かれないだろうと思う。
女人だらけの世界の興味や男女逆転版以外では。誠に切ないが。

殺陣師は、Star Warsのブレードの師匠となり、ハリウッドにも影響を与え、仮面ライダーや、武士者アニメ実写化に宿る。


恋、道ならぬ愛、有って許されない時代を描くのは、人の基本に立ちかえる、ブレなさを確かめられる思い。

そう、純情純愛のような、何かを。

貴女の中にはまだ有るだろうか?
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