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任侠東海道のmitakosamaのレビュー・感想・評価

任侠東海道(1958年製作の映画)
3.2
スカパーにて。任侠清水港に続いての東映オールスター時代劇。
前作から千恵蔵が次郎長役を続投。それは良いが、錦之助が石松から桶谷の鬼吉に変更。歌右衛門が大前田英五郎から吉良の仁吉に変更。橋蔵や進藤英太郎・月形竜之介なども全員役代わり。でも同じ世界観なのに役が変わっても演技もキャラも丸っ切り一緒なんだな…。

増川の仙右衛門(大川橋蔵)の叔父をを殺し、女房を拐かした三人組の仇を討つために次郎長一家が立つ。
そのことから武居の安五郎・安濃徳次郎・丹波屋伝兵衛らと縄張り争いに発展。

ここで錦之助の見せ場。鬼吉が安五郎に棺桶持参で仁義を切りに行くシーン。死ぬ気で行って度胸の良さで切られずに帰るという格好良さ。
また女乞食(台詞ママ)(千原しのぶ)と良い仲になり諜報活動で色々協力してくれる。

歌右衛門演じる仁吉は仁義で次郎長に加担するが故に、徳次郎の妹である妻と離縁してしまう。
そこまでして仁吉は次郎長の為に戦って死ぬのに、次郎長は戦わず。しかも死んだ仁吉に対して「富士山よりもデカい男」などと訳わからんこと言って褒めて終わる。
鬼吉と女乞食の恋愛劇も尻切れトンボだし、なんだかなーって終わり方だったぞ。
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