ベンジャミンサムナー

ガンズ・アキンボのベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)
4.0
 「暴力や戦争のニュースをクリックするのは、自分のクソな人生を少しはマシなクソだと思いたいからだ」

 ハリー・ポッターと二丁拳銃デスゲーム

 敵の親玉がスキンヘッドでまさにヴォルデモートw

 馬鹿馬鹿しくてバイオレンスで風刺の効いた作風が『サウスパーク』的で実にオレ好み!

 両手に銃が固定された状態でスマホいじったりズボン履いたり立ちションしたりドア開ける動作に手こずる姿がおもろいし、しかもバスローブにパンツ一丁でトラ足のスリッパっていう間抜けな格好なのも最高。

 しかも、その設定が出落ちではなく、ヘタレ男が"男らしさ"を獲得していく物語のテーマの抽象表現に落とし込まれてる。
 両手に固定された拳銃、ホームレスに恵んでもらったソーセージ、リクターの口に突っ込むニックスの指。
 これら全て男根のメタファーとして統一されてる(立ちションのシーンでは直接チ○コ映してるしw)
 
 殺し合いの生配信を見てはしゃいでる輩に関しても、この映画を観てる時点で観客も共犯関係に仕立て上げる事で説得力を持たせてる。
 人は不謹慎なモノに惹かれるのはやはり心理。
だから自分はこういう映画を観るんだもん。

 「両手の銃にそれぞれ50発ずつ装填されてるけど、どう見ても50発入る銃じゃないだろ」とか、「ニックスと一緒に無双する場面で急に動きが機敏になりすぎだろ」ってツッコむのは野暮ってモンですぜ。