ここまでストレートにプロパガンダしているとかえって潔い。
普通は観た後に「おや?これって意識操作をしようとしているプロパガンダ作品か?」と薄々気付くもので、この程度が一番効果的。
でも今作はスポコンのノリで「俺たち最高~!」「正義の軍隊だから悪者殺し放題」とあからさま。
ほとんどギャグの領域に入っていて、熱く語れば語るほど笑いにつながってしまうと言う感じだ。
まるで二次大戦中に作られた戦意高揚作品のよう。
プロパガンダというような高度な物ではなくトルコ軍CM映画だろう。
オープニングのテロップからもう笑いを取りに来ているのは凄い。
「本作は事実を基にしているが、登場人物・出来事などはすべて架空のものである」
え?ちょっと何言ってるか分からない。
爆発は派手で戦隊物のようにテンションが上がるが、なぜか着弾や銃口の火と煙をCG処理していて凄い違和感。
今作を観て「トルコ軍すっげー!、憧れちゃうな~」なんておめでたい人はまずいないだろうから、プロパガンダには失敗しているわけだが、ポリシーとして「映画の政治利用」が許せないので最低点をつけさせていただく。
でもかなり笑える作品なので観て損は無いかな。