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まぶだちのkaomatsuのレビュー・感想・評価

まぶだち(2000年製作の映画)
4.0
ロッテルダム国際映画祭で、国際批評家連盟賞をはじめ多くの賞を獲得したこの作品は、未見でDVDも未発売ゆえ、どうしても観ておきたかった一作。2016年の第38回PFF(ぴあ・フィルムフェスティバル)で招待作品としてリバイバル上映されると知り、国立近代美術館フィルムセンターに足を運ぶ。

こんな先生いたよな、とか、この頃の少年は主体性なんて言われてもめんどくさいだけだよな、とか、いつも同じ仲間と意味のない遊びをやってたよな、とか、女子にはほとんど話しかけなかったよな、とか…他愛もなく不器用な数々の青春群像。古厩智之監督と1年違いで同じ高校出身の私としては、それぞれのシークエンスが ”あるある” ”わかるわかる” の連続だらけ。荒っぽく地味ではあるが、駆け巡る青春のほとばしりがダイレクトに伝わる、私にとっての青春映画の金字塔となった。
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