ジョジー

ダンサー そして私たちは踊ったのジョジーのレビュー・感想・評価

4.2
ジョージアの伝統的なダンスの迫力に圧倒されつつ、ひとりの青年のダンスに懸ける想いと初めて芽生えた抑えきれない恋に心を持っていかれました。
主人公メラブを演じたレヴァン・ゲルバビアニの躍動感あるダンスも素晴らしいですが、素直に気持ちを表情にあらわせる感受性豊かな演技に魅了されます。とてもこれがスクリーンデビューとは思えない!そしていちいち可愛らしいんです。
共に鍛錬することで心を通わせるイラクリを演じたバチ・ヴァリシュヴィリとのダンスも見応えあるし、彼もかっこいいんですよね。
保守的な国でのLGBTの生きづらさを感じたけれど、伝統的なダンスも様々な変化を認めてきたように、人もまた理解し合うことで良い方向に向かうのでは。
自分らしく生きることは大切。誰もそれを認めないなんて言えないし、たとえ思い通りにならなくても“らしく”生きたなら後悔はないはず。
がちがちのダンス一直線でもなく、青春ドラマらしいシーンも多々あって1作で何度もおいしい映画です。とっても良かった!

2020年劇場鑑賞21本目
ジョジー

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