ペコリンゴ

ダンサー そして私たちは踊ったのペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.3
記録。
どうやら同性愛への風当たりが未だにごっつい強いらしい(ごめん、よく知らない)ジョージアで製作された同性愛を物語の軸とする映画。
本国では公開にあたり騒動が巻き起こったという曰くつきで、なかなか攻めてるっぽい。でも遠く離れた島国の僕らにとってはそんなのどうだって良い話。作品の内容こそ肝要だ。

物語は、男らしさを本懐とするらしいジョージア舞踊のダンサー見習い(?)が、才能溢れる男と出会い恋に落ち…な話。

ラストで主人公メラブが見せる舞踊は、男らしさとはかけ離れた、艶やかで女性らしさすら彷彿とさせるもの。
表現者とは自らの経験の酸いも甘いも血肉として放つ者だということがよく描かれていて、型にハマった評価から外れようが、恐らく彼のベストアクトであったろうパフォーマンス終了後、堂々と場から立ち去る所で幕は下りる。

個人的には、このラストこそ素晴らしいと思うんだけど、そこにたどり着くまでがまあまぁ退屈。
直接的な同性同士の性描写(お互いのアレをシゴきあってハァハァしたり)はLGBTへの偏見なんて微塵も無いつもりの僕も流石にちょっと不快に感じたし、あのシーン本当に必要だったのかな…と疑問。

そんなこんなであんまりハマれなかった一品でした。