Kiki

失くした体のKikiのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
4.0
フランス発 繊細なアニメ作品

原作は「アメリ」の脚本家ギョーム・ローランの小説『Happy Hand』カンヌ国際映画祭の国際批評家週間ネスプレッソ大賞受賞、アヌシー国際アニメーション映画祭の長編映画賞と観客賞受賞作品

体が手を探すのではなく、切断された手が体を求めて彷徨う。幼少期の記憶はモノクロ、次はどこへ?どうなるのか?と目が釘付けになった。
淡い恋模様をライトに絡めても、絵のタッチがヘビーでおどろおどろしい(個人的感想)


絶妙な"音"やサスペンス寄りの展開に心臓バクバク…かなり煽られました!
内向的なナウフェルの哀しみも音楽がピタリと追いかけてきて一層悲しくなる。背負った重石を下ろしてあげたくなる過去を解明するのもポータブルカセットレコーダーの"音"だった

ハエの"羽音" 「…。」嫌な音


ファンタジーとはいえ静かにパンチが効いた…。
Kiki

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