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失くした体のmimurのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
3.0
見てる最中はヒリヒリする映画
社会の汚さを彷徨う手と
主人公の境遇から体を失うまでがフラッシュバックする構成で、どちらにしてもなんかヒリヒリ

失くした主体が体ではなく、手
誰かに触れたかった渇望や何ものかになりたかった夢=手
仕事も人とのつながりも失い、その手が街を彷徨ってるのがなんとも象徴的
結局その手が繋がるではなくて、寄り添って主人公を見送るってのが、なんかもうむっちゃ潔い成長譚
どんな頭してたら、こんな映画作れるんだ

映像や音楽がかっこいい+手の冒険がちょっとエンタメなので、難解な雰囲気映画になりすぎず見易かったです

元同居人のガラ悪いやつは多分ちょっといいやつ
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