見てる最中はヒリヒリする映画
社会の汚さを彷徨う手と
主人公の境遇から体を失うまでがフラッシュバックする構成で、どちらにしてもなんかヒリヒリ
失くした主体が体ではなく、手
誰かに触れたかった渇望や何ものかになりたかった夢=手
仕事も人とのつながりも失い、その手が街を彷徨ってるのがなんとも象徴的
結局その手が繋がるではなくて、寄り添って主人公を見送るってのが、なんかもうむっちゃ潔い成長譚
どんな頭してたら、こんな映画作れるんだ
映像や音楽がかっこいい+手の冒険がちょっとエンタメなので、難解な雰囲気映画になりすぎず見易かったです
元同居人のガラ悪いやつは多分ちょっといいやつ