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カウントダウンのBuffysMovieのレビュー・感想・評価

カウントダウン(2019年製作の映画)
2.6
日常生活においてもダウンロードする前の規約がびっしり、ろくに読まないでチェックしていないということはないだろうか、ろくに読まないでサインしたために、後で大変なことになるということを誇張したエピソードが『サウスパーク』の中にもあったが、今作でもアプリをダウンロードしたことで死の恐怖が付きまとうことになってしまう。

この映画、なかなか疑問点の多い作品である。アプリをダウンロードしただけでは、=死ではない。死が近づいていない人にとっては、50年後や60年後の時間が表示されるのだ。

つまり、それをダウンロードしたことで死ぬというより、もともと死ぬ運命であった時間が表示されるのか、それともアプリをダウンロードした人からランダムに何人かは選ばれるのかが、設定があやふやになっていているのだが、死ぬ予定ではない人が死んだり、一時的に死んで甦生することで死を回避できるという設定が『ファイナル・デスティネーション』の設定に酷似しているように感じられる。

死に近づくことで死神や悪魔の姿が見えるようになるというのも酷似している。

しかし、決定的な違いとして、死に方の演出や細部にいたっても、全体的に安っぽく、B級感が漂っていることだ。

もともとこの作品は2016年に監督のジャスティン・デックが撮った5分のショートフィルムを元としており、設定をそのままに長編化してみたものの、さすがに5分のものを1時間40分程度にまで拡張したことには無理がある。

短編であればある程度、余韻や疑問点を残しても許される部分はあるが、長編となると、ある程度の説明を提示しなければならなくなるという点でジャスティン・デック2008年頃から映画業界で働き続けて約10年という下積みの末の長編映画監督ではあるが、長編には向いていないのかもしれない。

今作で唯一の見所といっていいのは、エリザベス・ライルの演技力である。ドラマで活躍してきたエリザベス・ライルが映画界に進出するプロモーション的な作品としては機能している。
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