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ロストガールズのDAIのレビュー・感想・評価

ロストガールズ(2020年製作の映画)
2.8
実在の未解決事件「ロングアイランドの連続殺人鬼」を題材に、失踪した娘を探す母親が真実と正義を求めて闘う姿を描いたミステリードラマ。2010年、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」のエイミー・ライアンが母親役を熱演し、「ユージュアル・サスペクツ」のガブリエル・バーン、「ジョジョ・ラビット」のトーマシン・マッケンジー、「サウスポー」のウーナ・ローレンスが共演。監督は「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」などのドキュメンタリー作品を手がけたリズ・ガルバス。

内容が完全な実話なので、映画のように劇的な展開や、
あっと驚くクライマックスはなく、淡々と進む映画。
失踪したのが売春婦という事で、警察も適当な対応をしてしまったり、
TVでも何度も売春婦と連呼する、街全体も我関せずの姿勢で事件にも積極的に協力しない。
これが本当なのだとしたら、何と悲しい事なんだろうか・・・

ある意味社会的弱者で、やむを得なくやっている人も多いのに、
社会全体がまるで彼女達を悪かのように扱う。
失踪した主人公の母親の娘にいたっては、
シングルマザーで子供2人を育てるのが大変だからと、
お金の工面をするために売春婦をやっている。
こういった理由も知らず、見下したりする住人達はホントどうしようもない。

被害者の家族達が追悼会をやるっていうのも、
生前に身内である被害者と良好な関係じゃなく、
ある意味このロングアイランドの住人達と同じような目でみてた罪悪感から。
死んでしまっては、どうにもならない。
今生きている家族がいて疎遠なのなら、歩み寄る努力もするべき。
そんな事を問いかけるかのような作品でした。
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