ちゃわん

光を追いかけてのちゃわんのレビュー・感想・評価

光を追いかけて(2021年製作の映画)
3.7
秋田の田舎町が舞台。
よく練られた、ちょっとSFちっくな脚本。いじめとか、東京からの転校生が馴染みにくいとか、地方都市の中学生の描写が本当にリアル。

過疎化に悩む地方都市、東京の大学に進んだものの親の都合でUターンさせられた若い女性教師、歌手の夢破れて役場にUターンした主人公の父親、ガソリンスタンドの経営が上手く行かず両親が失踪するヒロイン・・
などなど、人物の設定で、閉塞した地方都市の空気感を見事に描いていました。

主演の中川翼 子役出身で15歳で芸歴10年以上だそうで、さすがの演技でした。

ヒロインの長澤樹 まだ15歳だけど、抜群の存在感でした。
正統派の美少女では無いけど、若い頃の香椎由宇を彷彿とさせるような、ミステリアスな雰囲気があります。
セカンドヒロインの中島セナ、最近はポカリのCMに登用されるなど大活躍ですが、今作も素晴らしい美少女でした。

3人の若い役者のこれから、むっちゃ楽しみですね。

生駒ちゃん、乃木坂時代はライブも含めて、よく見ていたけど、女優としての見るのはほぼ初めてかもしれません・・なんだか不思議な感じですね。

柳葉敏郎、方言が板についてると思ったら、秋田出身なんですね。

今作に限ったハナシでは無いけど、最近の邦画、引きでドローンの構図のエンディングが多すぎじゃないですか?  低コストで見栄えがいいのはわかるけど、この構図が出てくると、なんだかまたそれかーという感じです。
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