mitakosama

BLACKFOX: Age of the Ninjaのmitakosamaのレビュー・感想・評価

BLACKFOX: Age of the Ninja(2019年製作の映画)
3.6
スカパーにて。アニメ版と実写版があり、舞台は戦国時代の日本と近未来のアメリカ?と違うが、中身は基本的に一緒。それ故に比較しやすいが、個人的にはこの実写版の方がより楽しく見れた。

エレキテルな力を持つミヤと、彼女を追う根来衆の忍者(僧兵?)集団。
ミヤが駆け込んだのは“狐”と呼ばれる傭兵?集団。報酬次第でどんな汚れ仕事も請け負うという狐だが、次期当主である娘・石動律花は人殺しを好まない優しい性格。
根来衆と狐の戦闘が始まりミヤを助けるリッカ。ミヤを黒幕である大名の元からミヤを救いだすためリッカが立ち上がる…という内容。

狐の時期当主を継ぐリッカに山本千尋。リッカの祖父に倉田保昭。リッカの父は発明家で既に死別という設定。
エレキテル能力者ミヤ、ミヤを改造したマッドサイエンティストの父、リッカの友達の料理番メリサ。
この辺の設定はアニメ版と共通だね。

一方で根来衆に値するキャラクターはこの実写番のみ。リッカと根来衆との大立ち回りが今作の見どころだ。
監督の坂本浩一に、新世代アクション女優の山本千尋。
この組合せだけでも充分凄いのだが、根来衆側の俳優陣も思いの他アクションが上手くてビックリ。
リーダーの女忍者に藤岡麻美だって。なんとディーンフジオカの妹だそうな。しかも台湾で中国武術アクションの勉強済み。
他にも空手経験者等が多数いて、かなりアクションが本格的。しかもリアルヒッティングなんだよな。ちゃんと打撃を当てて演技してる。経験者だからこその難易度の高いアクション故に本当に迫力ある。

山本千尋に関しては役柄上、十八番の中国憲法は使えず。敵方の女忍者が中国剣を使うのに対し、日本刀だからヒュンヒュン振り回せないのよね。本来なら不得手なアクションにチャレンジした坂本・山本コンビは敬服するわ。

敵大ボスの大名に石黒英雄。今作は悪役だが、次風来坊のオーブだ。次回作が作られるのかは知らんが、決着付かずに持ち越し。

アニメとの差別化で明確にアクションを売りにする事を打ち出しているので、映画としてコンセプトがはっきりしている。
mitakosama

mitakosama