いつもいっちゃん

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男のいつもいっちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
これこそ観るべき映画。
近年「キャロル」、「ワンダーストラック」といった傑作メロドラマの監督、トッド・ヘインズが放つ、ショッキングな実話。
マーク・ラファロが説得力ある姿で巨大企業と闘った男を熱演。
奥さんのアン・ハサウェイも良い演技でした。
長い年月と命を懸けて、真実を追い求めた企業弁護士。
知ってはいたけど、ショッキング。
日常生活で使われるテフロン加工の製品がもたらす人の生命に及ぼす害悪。
日常に潜む恐怖と、年月が重みを残し、揺るがない信念が現実の光になっていた。
フライパン、繊維、水、至るところに潜む"毒"の存在。
巨大企業も大きな力を持ちながらも、ちゃんとそれに対抗すべく動くおじさんたちがカッコいい。
ストレートでありながら、今も続く企業との闘いの現実に、人間の精神力の強さが見える。
膨大な量の血液検査を7年かけた後の電話のシーンが心に迫りました。
またファミレスでの告白が心痛かった、、、
見応えある社会派ドラマはちゃんと自分たちの日常に影響を残すものであるなと思いました。
間違いなく傑作です!