いなせなマホ

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男のいなせなマホのレビュー・感想・評価

4.8
レビューno.12:
とても素晴らしい映画だった。派手なアクション映画もストレス解消にはいいけれども、この映画のように面白みはないけれども、深く考えさせられる映画こそ、本来映画としての存在価値なのではないかと思う。

企業は地域の産業や雇用を作り、人々の生活を支える上でとても重要だけれども、利益にならないことは極力しないし、不利益なことは隠す。日本は親方日の丸で、最後は国民のことを思って行動してくれると妄信している人がいるが、最近の政治や企業の不祥事をみても、都合の悪いことは隠すし、改ざんして誤魔化そうとするのはどこも同じ。

でもアメリカはそれを検証する場も権利もある。そう考えた時、日本がアメリカと同じことができるのかと思うと、難しいような気がしてならないし、それが残念でしかたない。

映画を観終わったあと、ネットでテフロン加工のフライパンを調べたら、普通にアマゾンで売っていた。料理をしないから、テフロン加工のフライパンが現在の日本でどのような立ち位置にあるかはわかないけども、普通に売っていることやテフロン加工のフライパンは安全だというネットニュース的なものが上位にあったので、アメリカではどうなってるのか、アメリカに住んでいる従兄妹に聞いてみた。

そしたらアメリカでも普通に売っているようだった。もちろんPFOAは使用してないとのことだが。今は安全を確保されているようなので良かったが、無知は怖いと思わせられた映画であり、もっと積極的にニュースをとりいくことをしないといけないと思わせてくれた、とても重厚な映画だった。絶対に観る価値あり。
いなせなマホ

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