1928年、エジプトのギザで謎の文字が刻まれた石輪が発掘された。異端な考古学者ダニエル・ジャクソンが仮説を提唱し、実証したところによると、それは遠い銀河のとある惑星につながる門、「スターゲイト」であった、、、的なお話。
壮大な設定の割にみみっちい感じが拭えないやや残念な作品。
ローランド・エメリッヒ監督が長いこと温めてきた企画だそうです。
なのに、セットが単調なんですよね。
砂の都市と、ピラミッド風建物の内部しかないんですよね。
エキストラはいーっぱい出てくるのに、ビジュアル的にキツいというかなんというか。
壮大な設定なのに、舞台が矮小化されてしまって、展開もそれに応じてかなり簡素ですよね。
何かさまざまな苦労の上で謎を解いたわけでなく、案内された遺跡の象形文字読んだら全部わかる!、みたいなご都合主義的な展開はあんまり好きじゃないですね。
最後も、あんな終わり方にするなら、なぜ最初からそれをしないのか?という素朴な疑問が(笑)。
ラーの側近的なやつらの被ってる、めっちゃメカニカルなホルスやアヌビスのお面とか、手に持ってる電撃杖とか、小道具は最高にカッコいいのになぁ。
キャスティングは悪くないんですが、
キャラ設定がよくわからないですよね。
冒頭の方で、ダニエルにキャサリン博士が説明を入れるのを、なぜか止めるオニール大佐。
いや、だったら最初からダニエル呼ぶなよ。。。
そこで止めたら来てもらった意味ないじゃん。。
子供が銃を触ることにトラウマのあるオニール大佐。何度かトラウマ的なシーンは入るのに、自然と受け入れられるようになっていってしまい、だったらこの設定意味ないじゃん?みたいなのもあります。
壮大な設定と矮小な展開、
素晴らしい小道具と単調な舞台、
芸達者なキャストと意味不明なキャラクター設定。
そういった二律背反を楽しめたり、気にしなければそれ内に面白いのかなぁ。
私には合いませんでした。。。