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アカマタの歌 海南小記序説/西表島・古見のmingoのレビュー・感想・評価

3.8
一切取材と研究が拒否されてきた西表島古見村の豊年祭を映像に収めた(ある意味)限界ドキュメント。「アカマタを撮ったら殺す」と拒まれつつもエネルギーの源を探るべく村の家族の生活を切り取ることに挑む。「記念写真」を撮らせてくださいと申し出て言葉の選択も相まって村の人に怖さは無く圧倒的自然の中で伝統的なアカマタを信仰するその土地の人々と、新興宗教(創価学会)を重んじる移住者たちとの複雑な人間模様や葛藤を描く。意外にも島を離れた人がアカマタへの思いを一層強く胸に抱えて都会で生きているのが印象的。
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