にっきい

アトランティスのにっきいのレビュー・感想・評価

アトランティス(2019年製作の映画)
3.3
字幕で"ゲンナリ"なんて初めて見たかも。

ネットで公開予定検索しててみつけた作品。

国の借金が国内総生産を上回っているウクライナの話し。
これが2019年作品だと言うのが驚き。
まるで2022年の現状を知っていたような内容でした。
ロシアとの戦争が終結して1年後、2025年のウクライナ東部。
PTSDに悩まされる2人の元ウクライナ兵士が、製鉄所で働きながら日常に戻ろうとしているのだが…、って話し。
実際にロシアがウクライナへ侵攻して、製鉄所で籠城戦を行なっていましたが、今作にも巨大な製鉄所が出てきます。
前に観た『チェルノブイリ1986』の時も思ったんですが、工場の規模が想像を絶する大きさ。
これは一応は元兵士を追ってはいるんですが、ストーリーと言うほどの展開はありません。
戦後の処理がメインなので物凄い数の屍体は出て来るけど、取り立てて大きな事は起きません。
そしてBGMやED曲も無く、固定カメラで淡々と生活が映し出されるだけ。
途中でビハインドカメラで移動する主人公を追うシーンが有りますが、それ以外はずっと固定カメラの長回し。
1シーン、1シーンが長い。
友の自殺、ボランティアの2人の女性との出逢いが彼の運命を動かす。
と言っても戦争に勝利はしたが地雷が残されていたり、街が破壊し尽くされていたりで、住み続けるべきか?国外に移住するべきか?の2択。
一度壊れてしまった心と日常は、決して元には戻らないんでしょうか。

これを観てた時の話し。
ボクは基本的に映画観る時は最後列で観るんです。
伸びしたり座り直したりと体勢を変えても後ろに迷惑がかからないように。
で、この日も最後列で何の気無しに伸びして天井を見上げると?
角に防犯カメラが設置されてました。
それってゴソゴソ動いてるのが丸見え?
多分シネコンには付いて無いと思うけど。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2022年7月18日
鑑賞回:9:40〜11:35
劇場名:UPLINK京都
座席情報:スクリーン2 H-5
上映方式:2D 字幕
レーティング:PG12
上映時間:108分
備考:UPLINK京都会員
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