アトランティスの作品情報・感想・評価

アトランティス2019年製作の映画)

Atlantis

製作国:

上映時間:108分

3.4

あらすじ

「アトランティス」に投稿された感想・評価

Aoi

Aoiの感想・評価

3.6
東京国際映画祭にて鑑賞。

近未来のウクライナ。荒涼とした土地には戦争の痕が深く残り、退廃的な空気が流れていた。元兵士でトラウマを抱える主人公は旅の途中で遺体発掘のボランティアをする女性と出会うー。

定点観測をずっと見ているような独特な雰囲気だった。
そこには常に冷感と熱感が、死と再生が色濃く対比されて共存していた。

どんよりとした灰色の空。遠くに広がる無機質な工場風景。防護服に身を包み土砂に埋もれた死体を処理する作業。瓦礫の中に残された生活の名残。鉱山から垂れ流される汚染水。降り続く土砂降りの雨。

遠いウクライナの地で起こっている戦争のはずなのに、日本でもどこか見たことがあるような景色に胸が締め付けられる。

人が住めないような壊滅的な環境になってしまって、何十年、何百年と元の状態に戻すのに時間がかかると分かっていても、その土地に人々を引き止めさせるものは何か?

見終わった後も、無音のサーモグラフィの映像が目に焼き付ている。

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上映後のQ&Aによると、主演のアンドリー・リマルークは、ウクライナの戦争で1年半戦った元兵士で演技経験はなし。

色々シュールなシーンはあったけど、寒空の下、ショベルに水張って湯を沸かして入浴するまでのワンカットは特に面白かった。実際は湯気が出ないよう温度はとても冷たかったとか。

ここら辺の魅せ方はヴァレンチン監督の性癖を感じる笑。
花梛

花梛の感想・評価

3.6
東京国際映画祭にて。
ウクライナの映画は初めて見たけど、画の捉え方が面白かったな。主人公の目線と、主人公が画角に入ってくるのを定点カメラみたいに固定した目線で捉えている画の二択なの。だから傍観者のような当事者のような不思議な気分で見ていて、そう盛り上がりがある映画じゃないけどずっと見ちゃう感じだった。
近未来のウクライナ、という設定らしいけどスチームパンクのような作り込んだ小物は出てこない。ただ単純に戦争が終わったあとの人々の生活はどうなっているのか?みたいなものを淡々と描いていて、モキュメンタリーちっくなんだよね。
ウクライナではこういうのが普通なのかなぁ。
KAKI

KAKIの感想・評価

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TIFF2019_5
はじめてのウクライナ映画でした。これ近未来設定だけど今のウクライナのことか、、、と思ってからはグイグイ引き込まれた。すごい。長回しが長すぎてすごい疲れる。名作です。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.3
2025年、戦争直後の荒廃した世界。トラウマを抱えた元兵士の男は、身元不明の死体発掘に携わる女性と出会う。ヒューマンドラマ作。荒廃した土地や、色を失った世界を長回しや定点カメラで描いた物語は絵力は感じられ、ディストピア感は凄まじい。そんな世界で、淡々と仕事をこなし、やれることをしていく雰囲気は、“生きている”、そして“生きていく”様をヒシヒシと感じる。淡々と日常を過ごす男女が出会うことで生まれる変化は、荒廃した世界での変化として必然性、重要性を感じさせる場面でもある。
Nholly

Nhollyの感想・評価

3.0
「How I Live Now」的な、
近未来戦争&一方その頃主人公達は?  という映画。
TIFF2019_6

社会派。好み分かれる。
ABC

ABCの感想・評価

5.0
東京国際映画祭コンペティション部門審査員特別賞受賞

#第32回東京国際映画祭
あ

あの感想・評価

3.8
死から生へ
kyoko

kyokoの感想・評価

3.7
ロシアとの戦争が終わった1年後、2025年のウクライナ。
鉄工場の閉鎖とともに人々が消えゆく荒廃した世界を、ワンシーンワンカットで描いている。やや単調、でも美しい。サーモグラフィは個人的にはあまりハマらなかった。

戦後という設定で身元不明の戦死遺体はあるけれど、生活のあとが残る荒れ果てた団地といい、水や土壌の汚染問題といい、チェルノブイリに置きかえることもできる。
ここで生きていくしかないというセリフに、今でも生き続けている人々そして死んでいく人々がいる、あの地への思いが込められていたのかどうか、Q&Aがあったら聞いてみたかったな。
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