モリッツ

ディスコのモリッツのネタバレレビュー・内容・結末

ディスコ(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

バービー人形のアイシャドウみたいにキラッキラのタイトルロゴは、ミリアムのダンス衣装のようで、母&義父の運営する教団の雰囲気にも似てると思った。
色々なスタイルの集会が出てくるけど、その辺の音楽ライブと変わりないものもある。歌詞に神とか愛とかイエスがやたらと入ってるだけで。
誰に感情移入するでもなく、淡々と観終えてしまった。
ポニテ教団の集会にミリアムが初めて訪れたとき歌ってた歌が、無印良品の店内BGMぽいなと思った。湖の妖精とかが歌ってそう。
ラストシーン、波止場でうつ伏せになっているミリアムが、地熱を吸収して傷を癒してるようにも見えた。幸福か、絶望か、虚無か、どんな気分で頬をあたためてるんだろう。
母&義父の教団「フリーダム」のシンボルマーク「F」が、まさしく十字架に毛が生えたようなデザインで面白かった。どの教団も互いを認めてない感じがまた滑稽だった。自分の信じているものへの忠誠は、他者を否定しないことのように思う。
上映後、立教大の小池靖教授のトークショーもついててお得だった。映画の中に出てきた4教団ともペンテコステ派の流れを汲んでると学んだ。監督自身は無宗教らしく、だから解釈自由の奥行きたっぷり映画なのかと合点がいった。

今年のノーザンライツは無意識にノルウェー作品を3本選んでた。Takk!だけは覚えた。
モリッツ

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