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悪なき殺人のnamのレビュー・感想・評価

悪なき殺人(2019年製作の映画)
4.4
「1つの謎が拡散していき収束する見事な脚本のサスペンス!!」

東京国際映画祭コンペティション部門出品のフランス映画。評判がよく気になったので本作のみ鑑賞してきました!

予想以上に面白い作品でした!
あるフランスの雪に囲まれた田舎で女性の行方不明事件が発生し、ある牧場で働く独り身の男に容疑がかかるという謎を追うサスペンスではあるのですが、章に分かれておりそれぞれ4人の視点で物語が進んでいきます。

そういった形式自体は他にもあるのですが、本作では視点が変わる度に1つの謎が明らかになったかと思いきや新たな謎が増えていくという構成!しかも関係者の視点をリレーしてくかと思いきや、誰これ?という登場人物達に視点までジャンプするおどろがありどんどん謎が拡散していくのですが最後にはきっちり1つに収束するという見事な脚本としか言えなかったですね。

日本でもぜひ公開してほしい良作でした!

映画祭でもあと1回上映が残ってますし、レビューの反応観てると観客賞は手堅いと思える面白さなので機会があればぜひ観て欲しい作品です!

【2019年11月5日追記】
東京国際映画祭の結果が出てコンペティション部門の観客賞を見事受賞したようです👏✨他の作品は観てませんがお客さんやレビューの反応は良かったし、なにより観てて面白かったので納得です!
きっと日本でも公開されるはず!
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