叫び声の作品情報・感想・評価

叫び声2019年製作の映画)

製作国:

上映時間:75分

4.1

あらすじ

「叫び声」に投稿された感想・評価

養豚場の1週間をモノクロで淡々と描く。
以前観た『普通は走り出す』では、主演の監督がこれでもかとばかりにしゃべりまくっていたのだが、本作では一切台詞なし。
テーマやタイトルからついつい深読みしたくなるけど、しない。
タル・ベーラ?
RandB

RandBの感想・評価

4.4
ウーディネ極東映画祭にて鑑賞。

おばあちゃんと二人で暮らし、ひたすら豚小屋の豚に餌をやり、一日を過ごす男。
彼の一週間を描く。

監督作品で唯一未見の『七日』のセルフリメイクとも言えるような作品。
それゆえに、ある意味では、監督の集大成といえる作品なのかも。

豚小屋という設定は、初期作『八月の軽い豚』にも繋がっているし、終盤には他作品を観ているほど嬉しいサービス的なカットが登場するので、監督のファンとである自分は、ただただ至福だった。
(可能であれば、次作『わたしは元気』も合わせての鑑賞をオススメする。)

また、ゴミ箱の位置や寝床の撮り方など、構図的なこだわりも見えるため、渡辺監督は、もはや現代の小津安二郎の位置に近づいているのでは……という印象でさえ受けた。

<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×0.0
グロ ☆×0.0
バカ ☆×5.0

・おバカポイント
ラスト以外は、ほぼ同じ日々の繰り返し。笑
(それゆえにささやかな違いが気になってくる。)
ただ、飼育されている豚たちは、めちゃめちゃ可愛い。笑
masa

masaの感想・評価

3.8
豚飼いの男の働く姿をただ淡々とモノクロで描くだけの衝撃作。
何も起きない日常を描くだけだが、繰り返しのルーティン、映像美が結構病み付きになる。

北関東郊外の農村を舞台に、年老いた祖母と二人で暮らす豚飼いの男が日々孤独に、黙々と豚舎で働く姿を、極限まで台詞を排したモノクロ映像で綴る異色の人間ドラマ。

栃木県大田原市を拠点に独自の映画製作活動を続ける孤高の異才渡辺紘文・渡辺雄司兄弟による映画制作集団 “大田原愚豚舎”の作品。

『叫び声』は、『そして泥船はゆく(2013)』『七日(2015)』『プールサイドマン(2016)』『地球はお祭り騒ぎ(2017)』『普 通は走り出す(2018)』に続く、渡辺紘文監督の長編劇映画第6作。 

監督の渡辺紘文が豚飼いの男として主演を務め、大田原愚豚舎作品すべてに出演している102歳の祖母・平山ミサオと共演、また渡辺紘文の実弟の映画音楽家・渡辺雄司が音楽監督を務めている。

監督の今は亡くなったというおばあちゃん愛が伝わってきた。
途中で眠くなりそうだったが、あまりの独自性に眠るのはもったいないと気づいた。
大田原愚豚舎作品の中で『七日』がいちばん好きなので、本作の鑑賞を心待ちにしていた。

観やすい印象はあるものの、七日の方が尖った雰囲気が好み。
シューベルト「冬の旅人」の絶望や孤独感も相まって洗練されていた印象。

音楽で印象もだいぶ変わる。
渡辺監督が歩くシーンの音楽が七人の侍風でかっこよかった。
今年はオンライン開催中、ウディネファーイースト映画祭にて。

「普通は走り出す」で入って、「八月の軽い豚」「地球はお祭り騒ぎ」と追いかけている、大田原愚豚舎の作品です。
昨年の東京国際映画祭で時間が合わず見逃していたのでハードル爆上がりで鑑賞しましたが、そのハードルを軽々と超えてくる怪作でした。

上映尺75分、過剰な演出は極限までカットし、もはや自由律俳句のごとき圧巻の一本でした。
基本的にソフト化も配信もされていない監督の作品だけに、この作品もいつか単館系で公開されるといいな、と願っています。

同監督の過去作品「七日」のマッシュアップ版ともいえる内容らしいですが、配信されていないのでまだ見れておらず、、
過剰に演出をかける娯楽映画が量産される中で、監督の作家性と魂が映像に焼き付いた作品でした。
劇場公開されたら、また観に行こうかな。
暇神

暇神の感想・評価

4.7
75分間、スクリーンに映し出されるのは、朽ち果てたような豚舎にひしめく豚の群れと、豚と対峙するクソまみれの男の姿。
音割れ上等、常軌を逸した豚小屋の音、餌を求める豚の叫び声だとか豚のクソをスコップで永遠と掬い続ける音だとか荒れ狂うノイズ入りの風の音がとにかくやばい。観終わったあと、男の後ろ姿と豚のイメージ、モノクロの映像と音の印象が頭から消えない。
まったく朝からとんでもねーもんみさせられたよなーと思っていたら東京国際映画祭で監督賞受賞! おめでとうございます!
BENN

BENNの感想・評価

5.0
東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門監督賞受賞

#第32回東京国際映画祭

恐ろしいほどストイックな構造の作品
内容もそうだが映像、音響が尖りまくってる
円盤化しないだろうが映画館でみるべき作品

このレビューはネタバレを含みます

#TIFFJP2019 にて鑑賞

TIFFで観客に背を向けられた『#七日』のリメイク?
尺が短くなって見易くなっている。

牛舎を豚舎に変え基本何も起こらない一週間が描かれる。
しかし、見ているうちにこの繰り返しが堪らなくなってくる。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.0
関東郊外の農村。年老いた祖母と2人で暮らす豚飼いの男は、豚舎で黙々と働いていた。ヒューマンドラマ作。極力人の声を排除して豚舎の1週間を淡々と描いており、日常の空間の“音”そのものを切り取った内容は、日々繰り返す日常の何気なさを描いていながらも、一切同じ場面がない事を実感させられるようで、ドキュメンタリー作のような不思議な力強さも感じられる。場面場面で“その時”をしっかり映しこんでます。モノクロで、異質な展開で、エンターテインメント性も排除されているので、映画としての面白さはほぼないが、印象深く感じさせる魅力はある。タイトルも良い。
TIFFにて。
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