逆鱗

タイトル、拒絶の逆鱗のレビュー・感想・評価

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)
3.5
タイトル拒絶している時点で弱さを認められない弱さなんだ!
バッキャロー!!

ステレオタイプなラベリングをされたくないと主張する人は、その時点で自分が確立されていない(自分もまだこちら側)
他人に強い人間と思われたい、魅力的と思われたいと願う人間も同じ

承認欲求から抜けられる人間は稀有だと思うが、自己実現レベルの人間は、昨日の自分と今日の自分を比べ、ありたい姿に近づけているかが大事なのである

劇中人物は自己評価が低めで承認欲求の塊か、他人を自分より低く見て、嘲笑うタイプが多い

それぞれ辛い過去や環境があると思うが、トラウマを作りだすか、拳を握って立ち向かうか、選択するのは自分だ

簡単じゃないのはわかっている
けど、選ぶしかないし、選ぶのは自分だけ
アドラー心理学もそう言及しているし、どうしようもない真理だと思う

だから、劇中人物の境遇には共感はできる
どうにも争い難い現実、スタート位置のハンデが人生にはある
それでもタイトルを拒絶する他人の評価を気にする人生を選ぶか、ありたい自分の姿に近づくことを目指す人生を選ぶかは、自分次第だから、劇中人物の選択には共感できない

以下蛇足
セックス・ピストルズの曲のような映画だなぁと思った
がなって好き放題歌って、F●CKと叫んで終わりみたいな
パンクなエネルギーは感じられた
また女優陣も頑張った 伊藤さんと恒松さんは連ドラでは見られない演技
般若もクズ男ぶりがカッコ良かった!あそこまでクズになれたらサイコーだわ!
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