ホイッスル

テイクオーバーゾーンのホイッスルのレビュー・感想・評価

テイクオーバーゾーン(2019年製作の映画)
3.3
東京国際映画祭、日本映画スプラッシュ部門。

3年前に親の離婚で可愛い弟と離れ離れになり、父親はいつもの川瀬陽太さん(=ダメ親父)で、陸上部ではぶっちぎりの実力ゆえに練習をサボり部員と疎遠になって…。
そんな14歳の少女が主人公の、不器用で脆い内面を描いた物語でした。

ジュブナイル脚本大賞というティーンエイジャーを題材にした脚本コンペで選ばれた脚本の映画化とのことで、90分の尺の中で丁寧にまとまった作品でした。

リレー競技でバトンを渡すことが出来る範囲を示す言葉、テイクオーバーゾーン。
14歳の少女にはあまりに突然すぎる出来事から物語が動き始める、少し残酷すぎるくらいに少女の内面を切り取った作品でした。

余談ですが、こういう規模の作品でもちょっとだけ空撮が使えるようになったのって、ドローンの最大の功績な気がします。
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