ヒラリー

ラ・ジュテのヒラリーのレビュー・感想・評価

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
3.7
久しぶりのクリスマルケル
私が見たのはサンソレイユとレベル5なのでまたゴリゴリ前衛的な感じかと身構えてた。
流石レビュワーが多い作品、かなりマイルドでびっくりした。2回見た。
逆に俺の知ってるクリスマルケルじゃないぞとも思った。
いや私クリスマルケルのこと大して知らんけど。
私SF苦手なのよね。。(12モンキーズも勿論見てない)
まぁこれはバキバキしてなかったから全然見れた。
汚染された世界、地下で暮らす人々、支配者、実験に選ばれた男、過去、未来
過去の彼女、繰り返されるデート
淡々とした映像とナレーションの中に彼の感情を感じ取る。
普通なら会えるはずない相手なんだけどその実験で彼は現世を忘れられる事が出来る。
それは良い事なのか、悪い事なのか。彼としては前者のように見えた。
未来には彼女はいない。
彼女を知らずに、彼女に会わなければ、また違った未来
ラストは呆気無かったけどそれでいい。これがいい。

相対性理論の四角革命みたいな映画だったな。
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