ぺんじん

ラ・ジュテのぺんじんのレビュー・感想・評価

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
4.3
第三次世界大戦後、廃墟になったパリ。その地下世界で行われる実験によって、ある男の意識は過去と未来へと飛び立ってゆく。
30分弱と短い映画だけど、かなり実験的な作りでナレーションとモノクロの静止画をつなぎ合わせた紙芝居的な作りになっているのが新鮮。
肉体を離れて、名も知れぬ女性に語りかける「私」。「私」とは何なのか。肉体を離れた意識は果たして本当の「私」なのか。SF的な背景に、意識と実存をテーマにした物語は、ビジュアルも合わせてかなり押井守に影響を与えてるっぽい。
紙芝居的に進んでいた映像が一瞬、滑らかに動き出す時は思わず、アッと息を呑んだ…
ラストも不思議な味わい…結構頭は使うけど、短いので是非!
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