カリカリ亭ガリガリ

ラ・ジュテのカリカリ亭ガリガリのレビュー・感想・評価

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
5.0
12モンキーズじゃん!テネットじゃん!インセプションじゃん!マトリックスじゃん!ターミネーターじゃん!時かけじゃん!押井守じゃん!
の元ネタ。

上映時間28分、製作費約70万円、全編(あるワンカットを除いて)静止画で紡ぐ写真SF。『アルファヴィル』もそうなんだけど、それこそポストモダンというか、敢えて「発展していない近未来」みたいな、インディーズ映画はもっとこういうことやればいいのにね(やってはいるのか、やった上でつまらんのかしら)。

先に『12モンキーズ』を観ていたので、割とそのまんまリメイク?リイマジネーション?なんだなーと観た。
あとなぜか映像よりも写真の方が疲れる。静止しているのに。不思議です。情報量の問題かな?もしかして写真の方が情報量多いのか、ある意味においては……?

ノーランはパクリすぎ。奥さんファムファタール設定はタルコフスキーからのパクリって言ってたけど、コレもじゃん。ってか『惑星ソラリス』とコレがヒロイン幻影SFモノだとかなり好きだった。まあ元祖なんだろうが。

ヒロインのある一瞬。泣けたね〜。この一瞬を永遠に感じるために俺は彼女に恋をしたんだ!というね。ロマンSF。みんな好きな人の写真はたくさん撮っておいた方がいいよと思った。