おバカ犬

フィナーレ "そいつ"が見えたら、終わり。のおバカ犬のレビュー・感想・評価

1.8
こないだ『それ』を観たので、今日は『そいつ』をレビューしようかな!

こういうゴミみてーな評価のパクリ映画を観るたびに、心の中の三井寿が「なぜ俺はあんな無駄な時間を…」と嘆くわけだが、やはりどれくらいしょうもないのか、この目で確かめずにはいられないのは、映画人の非常に残念な性質である。

冒頭、この映画は怖いから引き返すならここで…というベタな警告をしてくる。非常に親切だね!本作はピエロが彼女の監禁を生中継するという最近よくある配信系ホラー…というより、スプラッターなのだ。 


ガソリンスタンドで夜勤する2人の女性店員がくだらねー話をしたり変な男たちに絡まれたり不可解なことが起きている間に、なんと30分経過。

こんなのさ、仮に家でさ、カップルで観よう!ってなっても、この時点でつまんなすぎて消すわな。


それに耐えた皆さんには最高のショーが待っている。ところどころで、捕まってしまった主人公アグネスのシーンに切り替わるんだけど本作の"ペニー・ワイズ"も『それ』同様しょーもないピエロ衣装のおっさんなわけだ。ひねりがない。そして大体こいつらは、肉弾戦もイマイチなのだ。

そもそもタイトルが『そいつが見えたら』なのに、お化けでもなくただのピエロのおっさんなんだから、そりゃ見えるでしょうよ。


それはさておき、肝心のスプラッターシーン。乳首にピンでネームプレート刺すやつは、鳥肌と笑いが同時に起きた。スプラッター映画はあまり見ない俺が、変なゾクゾクに目覚めた記念すべきシーンだ。


最後の脱出劇は茶番じみててあんまり面白くないのはガッカリ。結局スプラッター見たい人向けの一発屋映画の域を出ることはないだろう。

それでも、『IT』を彷彿とさせるタイトルがよくないだけであって、作品自体はそこまで酷評される内容ではないのかもしれない。最初のよくわからない30分間をなくして短編ビデオ作品にでもすればもっとマシな作品になれたでしょうに、残念!以上!
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