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約束の宇宙(そら)のanzuのレビュー・感想・評価

約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)
3.8
完璧な宇宙飛行士なんていない。完璧な母親がいないように。

7歳の娘がいるシングルマザーの宇宙飛行士サラ。小さな娘をおいて、2カ月間宇宙へ旅立つため厳しい訓練をし、1年間地球を離れてISSに滞在するミッションに参加することになった。

宇宙に旅立つまでのサラと娘ステラの物語。

話は淡々と進み、リアルな宇宙飛行士の訓練と人間関係、サラが娘と離れる葛藤を丹念に描いている。
特に、宇宙飛行士の訓練はリアルでした。宇宙好きなので、宇宙飛行士のドキュメンタリーを観ている気分でした。

ドキュメンタリーよりリアルだよね。宇宙飛行士は英雄だし、叡智、力、品性を兼ね備えてると勝手に思ってました。

でも、宇宙飛行士だって人間だよな。当たり前だけど。
小さな娘を置いて、宇宙に旅立つことが不安で怖くて、寂しくて、サラに共感しまくりです。

タイトル回収のラストは泣けました。
親子の約束、大事だよね。

女性の宇宙飛行士が少ないのは、体力の差だろうな。アスリート並みの体力が必要なんですよね。
フェミニズムぽい説教くささもなくて、爽快です。

火星に住む日が来るのかな。期待。

2021年鑑賞 97本目
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