ペコリンゴ

約束の宇宙(そら)のペコリンゴのレビュー・感想・評価

約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)
3.5
記録。
あなたがいるから、頑張れる。

ガンダム同様に宇宙と書いて「そら」と読ますエヴァ・グリーン主演、母と娘のヒューマンドラマ。劇伴は坂本龍一。

夢であった宇宙飛行士として、ミッション「プロキシマ」のクルーに選ばれたシングルマザー サラの、自らの夢と7歳の娘ステラへの愛情の間で葛藤する様子が描かれる。

宇宙と聞くと途轍もなく壮大なスケールを想像してしまうのだけど、この映画のストーリーは宇宙に飛び立つまでのお話なのでどちらかというと小ぢんまりしたもの。

母であり〇〇(何らかの職業)という方は世に沢山居られるので、そういった意味で極めて普遍的な物語が綴られていると思います。

その性質上、ハードな訓練や外界との隔離が必要とされる宇宙飛行士。さらに出発後地球に帰還するのは1年後。会えない時間がなんちゃらとか言うものの、現実的にはそう簡単にはいきませんよね。

サラには自分の夢のために娘に寂しい思いをさせている自覚が絶対的にあるし、日常での不安を涙ながらに電話してきたり、度重なるすれ違いから、早く宇宙に行っちゃえ!的なことを口走るステラの気持ちも分かるから心にズシンとくる。

でもねぇ…。

ESA(欧州宇宙機関)全面協力のもと実際の宇宙関連の施設での撮影敢行してたり、日本のJAXAも後援してるって割には、宇宙飛行士としていくら娘のためとはいえそれどうなのよ?って描写が幾つかあるのが残念。

エヴァ・グリーンが相変わらずお綺麗だったのでオマケ加点あり。