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ザ・ボートのjonajonaのレビュー・感想・評価

ザ・ボート(2018年製作の映画)
2.7
漂流していたメンヘラボートに乗り込んだが最後、束縛される哀れな主人公のお話。

乗り物が意思を持ったように怖いことしてくる系のホラーです。スティーブンキングっぽいやつ。ただしあんまり盛り上がりに欠けますね。

なんというか…弱い。ボートと主人公の2人の出ずっぱりで実質画面上には人間1人しか写らないので退屈でした。ライフオブパイとか127時間もね、そういう映画だけどアレは回想を使って人が出てくる分ちょっとホッとするというか。ああいう演出がないと深みが無いですね話に。

○GOOD
・特に無いんですが、大型船に助けを求めに行こうとしたら主人公の背後でボートがゆーっくりと方向転換して近づいてくる描写はサメ映画のようで怖かったです。
てか殺すでもなく海に一回落として拾い上げにくるとか主人公のこと大好きかよ笑

・全編ちょっとつまらないのですが、前半は何が起こるか分からない期待感はある。設定は魅力的だった。

・ボートの謎めいたカッコ良さはある…

○bad
・主人公出ずっぱり。
物語に起伏がなさすぎて退屈。

・たった90分の映画なのに狭い船内の個室に閉じ込められるという同じ展開を2回も繰り返してて、主人公がかなりドジ。同じ手喰らう前に対策しろよ笑!
しかも閉じ込められて彼が『おい冗談だろ!?またかよ!』って言うんだけど割とこっちのセリフねそれ。

・予想を裏切るトンデモ展開が全くなくて悲しかった。意思があるボートっぽかったのでこれまで人間を数々喰い殺してきた痕跡が徐々に明らかになる…とかと思ってワクワクしてたら何も後半出てこず。

・それに付随する形で盛り上がりそうな展開を悉く消し去ってるキライがあって、例えば中盤ボートに置き去りにされる展開では『どうやってボートに戻るんだ!』とかサメの背びれが見えて『ヤバイ!どう戦うの!』とテンション上がるのに、サメじゃなくてイルカでした☺️ボート?あ、帰ってきてくれた…🤗で終わっちゃう。
脚本書いてる時にお母さんでも部屋に入ってきたんですかね?何このぬるさ…

・ラストがクソ。
ある意味夢オチ。これまで見てたのは…なんだったんでしょうね(ドヤ顔)?って感じでお茶を濁された感満載のオチ。エンタメしろや!!!笑
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