ぽこたま

はるヲうるひとのぽこたまのレビュー・感想・評価

はるヲうるひと(2020年製作の映画)
4.2
嘘んこまみれの交わりから生まれたハナクソみたいな人生。
愛ってなんだ…
そりゃそうなっちゃうか。
得太の人生が壮絶すぎて。

あの現場を見たときの得太はどんな気持ちだったんだろう。何度も頭から離れなくて、思い返して、その度震えが止まらなくて、幼少期の自分にいくな、いくなって。
綺麗な花を見て咲いてんじゃねえってむしとって。

でもずっと大事に母ちゃんの形見を持ってる。
この得太に寄り添う山田孝之が素晴らしいのと、母の恨みを返すように、ここで働くものたちを力で押さえつける哲夫役の佐藤二朗が狂気じみてて震えた。

それでも終わるとき少し明るい気持ちになった。
笑え、とにかく笑え、試しに笑え。
そして
「私、はるヲうるひとやってます。」
で少し救われた気がする。
ぽこたま

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