トムトム

宇宙戦争: ゴライアスのトムトムのレビュー・感想・評価

宇宙戦争: ゴライアス(2012年製作の映画)
3.5
馬鹿馬鹿しいタイトルにグッときて鑑賞しました。

観てびっくり、スピルバーグも映画化したH・G・ウェルズの「宇宙戦争」の続編アニメでした。

1899年の火星人の侵略で深刻な被害を受けた地球は火星人の再度侵略に備えて火星人の兵器を元に科学技術を発展して地球連合軍ARIESを創設していた………というお話です。

まあストーリーは無いです。
全編撃ち合い、殺し合いです。
「地球サイコー、火星人をブッ殺せ!」だけです。

ただ世界設定とメカデザインがズバ抜けて素晴らしいです。

レトロフューチャーとスチームパンクの混じった1914年のニューヨークの都市がイイです。

火星人のトライポッドを元に作られた三脚歩行戦車アキレス級トライポッド ゴライアスの戦車長が主人公なのですが、この兵器群のデザインはボンクラ心をくすぐります。

各国が製作した各種トライポッドや集結したパイロット達が異星人と闘うと言えば「パシフィックリム」を思い出しますが、今作の方が製作は早いんですね。

空中戦艦リバイアサンに搭載されたトライポッド部隊と火星人のトライポッドとの戦車戦が燃えます。

架空戦記ものとして歴史上の人物が出てくるのも厨二心をくすぐります。

熱線兵器とジェットエンジンを搭載した複葉機バルキリー部隊が敵戦闘機と交戦。
ピンチに赤い戦闘機に乗ったレッドバロン リヒトホーフェンと率いるリヒトホーフェンサーカスが救いに来るとか、ARIESの科学顧問 ニコラ・テスラとか喧嘩っ早い長官 セオドア・ルーズベルトなどなど、こういう系好きな人には堪らないと思います。

世界設定、メカデザイン100点、ストーリー20点位の作品です。
絵はいかにも海外アニメという感じで苦手な方もいると思います。
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