はるな

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのはるなのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ノーウェイホームというかスパイダーマン4でありアメイジングスパイダーマン3だった。
アニメ版スパイダーバースの「もう知ってるよね?」のノリでバックボーンを説明されないヴィランもヒーローも沢山出てくる。劇中の人物は知る由もないが我々はそのキャラクターやユニバースを知っている。その差異を利用したジョークのシーンも、観客がどのような演出で興奮するかも完全に知られている。こんなオタクの妄想みたいな映画が実現出来るなんて思わなかった。ゲートのシーンで映画館で初めて上映中に拍手が起こった。

過去の映画のヴィランは自分の武器が跳ね返ってきたり自己犠牲の精神だったりが原因で死んでしまうが、時代は令和。敵も味方も助けるMCUピーターのおかげで、元の世界では完結していたはずの彼らのストーリーにまで再びスポットがあたり、まさかの救済エンドを迎える。あのオズボーンが、オックが、マックスが、死ぬことなく元の人生に戻るなんて誰が想像していただろうか。
もちろん、その責任は重たい。メイ叔母さんを亡くし、今まで出てきそうで出てこなかった"大いなる力には大いなる責任が伴う"を彼もまた背負うことになる。この世界にはもうトニーもキャプテンも不在であり、誰も彼を救える人なんていないかのように思われたが、そんなどん底のシーンから映画ユニバース版権など大人の事情全てを通り抜けて繋がったあのゲートのシーンに繋がる。既に大いなる責任を背負っている頼れるお兄さんが2人増えたぞ!!そんなん絶対解決するわ。
これからの人生であと何回こんな興奮を味わえる映画を見られるか。応援し続けていれば答えてくれるヒーローに感謝する他ない。

ストレンジ先生が終始大変そうだったけどラストの予告でもっと大変なことになってて笑う。頑張れスティーブン。
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