よーすけカサブランカス

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのよーすけカサブランカスのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーマン・アッセンブル!
エンドゲーム以来のお祭りだった。
トム・ホランド版スパイダーマンはシビルウォーの登場から子供であることが強調され、前二作はハイスクール・コメディに振り切る斬新さと親しみやすさがあった。だがここにきてとうとう「大いなる責任」が問われてくるわけである。ドクターストレンジの言葉は正しい。
そして自分のとった行動のツケを払わされ意気消沈するのだが、そこでお兄さんたちの登場。同じく喪失を経験した歴代スパイディたちが手を差し伸べる展開はあまりにアツすぎる。
しかもそれだけでなく、我らのトラウマ、アメイジング2を清算してくるという……もうこれは言葉もない。

正直序盤の、別世界の彼らを「治療してあげよう」という2人の考えが独りよがりでお節介で危うい感じがしたし、その解決が「ギフト」を奪うことというのも「大いなる責任」を「世界の警察」的な何かに履き違える危険を感じなくもなかった。根本的に彼らを救ったわけではないし、「ヴィラン」という単語で簡単に括ってしまうのもどうか、という気がする。

そこさえクリアしていたら完璧な映画だったのだが、十分面白かったし楽しんだ。