ゲンタ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのゲンタのレビュー・感想・評価

5.0
アベンジャーズ/エンドゲームを超える作品なんて「マルチバースサーガ」ラストのアッセンブル系映画だろうと考えていたけど今作が簡単に超えてしまった。
この映画のために作ったわけではない過去2シリーズを「救う」作品を作るとは、ジョン・ワッツ監督、ケヴィンファイギ、ソニー、マーベルスタジオ恐ろしすぎる。

何かとあーだこーだ語り合いたい作品だけど、簡単にはできないのでこの場を借りて吐き出す。
まだ1回しか見ていないので、2回目以降の鑑賞で思いついたら追記します。


・スパイダーマンの終わり、スパイダーマンの始まり
「親愛なる隣人」としてお気楽なヒーロー活動がしたいのに大きな事件に巻き込まれて、敵味方関係無く命を落としだんだんと孤独になっていく悲しいヒーロー。
そんな過去作のスパイダーマンやヴィランを救うことで見事に歴代スパイダーマンの物語を終わらせた。
グリーンゴブリンを助けたトビーピーターもだけど、MJを救えて安心とも後悔ともとれる顔をしたアンドリューピーターは印象的。

予告編をはじめて見たとき原作の「ワンモアデイ」を実写化するのか…とかなりへこんだけど、一応シリーズの最終作だしいい感じに改変するでしょ。と考えていたけど変えて欲しかった部分は結構そのままだった。
師匠も仲間も家族も全て失い、孤独で貧乏な青年が「親愛なる隣人」としてニューヨークの街をスイングする様子は本格的なスパイダーマンの始まりを予感させた。


・ピーターに会いたい
何故か急にポータル開けるようになるネッドだけでもサプライズなのに、そこに歴代スパイダーマンも登場させるビッグサプライズは感情がおかしくなった。
ネッドが念じた「ピーターに会いたい」は、観客が願う「(歴代の)ピーターに会いたい」と見事にリンクしていた。

・スパイダーマン三兄弟
しっかり者長男なトビーピーター、イケイケ次男なアンドリューピーター、愛される三男なトムホピーター。
この三兄弟のトークとアクションを2時間ぐらい見たい。

・メイおばさん、ベンおじさん
ホームカミング時にはすでにベンおじさんは亡くなっていたので「大いなる〜」は有名すぎるからあえて表現していないのかと思っていたら、シリーズ最終作で行うとは…。

・シニスターシックス
今作までに登場はしていないけど、MCUの世界にもノーマン・オズボーンに近い人物なんかも存在しているはずなので、バルチャー含めたシニスターシックスの結成が楽しみ。
それにしても、グリーンゴブリン強すぎたな。

・公開順
本来なら今作を見てからホークアイを見れたはずなので、デアデビルの登場→キングピンの帰還に驚いただろうし、ニューヨークのスケートリンク上空をスイングするスパイディ→そのスケートリンクでバトルするホークアイたちは良いクリスマスプレゼントになったろうになぁと。
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