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ジャンゴ 繋がれざる者のnamのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
4.0
「マカロニウェスタン風に描く黒人VS奴隷制」

南北戦争前の1858年のアメリカ南部を舞台にタランティーノが好きなマカロニウェスタンとアメリカの負の歴史であり、映画の題材として扱われて来なかった奴隷制を扱う復讐劇。

イングロリアスバスターズに続いて歴史上、不遇な扱いを受けてきた者たちに変わり、せめて映画の中でも歴史改変し、溜飲を下げる。

奴隷制の凄惨さは「マンディンゴ」はまだ観てないのですが「それでも夜が明ける」などで知ってはいたのでラストの爽快感は最高。当時、劇場では黒人の観客達かひ歓声が上がる程だったらしい。

寡黙で複雑な表情の演技が多かったジェイミー・フォックスにそして悪役として見事に嫌なやつを演じたレオナルド・ディカプリオの演技も見事でした。特に終盤のガラスの破片で手を切り、流血するアクシデントの中の鬼気迫る演技は最高の緊迫でした。
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