ナツミオ

ジャンゴ 繋がれざる者のナツミオのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
4.0
WOWOW録画鑑賞
【アカデミー賞特集2021】
「Auf wiedersehen!」
〜アウフ・ヴィーダーゼン!
〜さようなら
〜また会う日まで(字幕訳)
(ジャンゴからシュルツへの別れのセリフ)

解放された黒人奴隷が愛する妻を救出すべく、極悪非道な白人の農園領主のもとへ殴り込み!
クェンティン・タランティーノ監督が放つ、痛快娯楽作。

何となくスルーしていた作品だが、面白かった〜‼️

アカデミー賞5部門ノミネート(作品・撮影・音響編集賞)
2部門受賞(助演男優ヴァルツ・脚本)
ゴールデングローブ賞2部門受賞(脚本・助演男優)
英国アカデミー賞2部門受賞(脚本・助演男優)

原題 『Django Unchained』

2012年米作品
監督・脚本 クェンティン・タランティーノ
音楽 エンニオ・モリコーネ他
撮影 ロバート・リチャードソン
出演 ジェイミー・フォックス クリストフ・ヴァルツ レオナルド・ディカプリオ ケリー・ワシントン サミュエル・L・ジャクソン フラン・ネロ クェンティン・タランティーノ ゾーイ・ベル

(WOWOW番組内容より)
1858年、南北戦争前夜のアメリカ南部テキサス州のどこか。
鎖に繋がれ、馬車で運ばれる途中だった黒人奴隷のジャンゴ(フォックス)は、ドイツ人歯科医で賞金稼ぎのドクター・キング・シュルツ(ヴァルツ)の手によって自由の身となり、「ジャンゴ・フリーマン」と名乗り、お尋ね者たちを追う彼と行動を共にすることに。やがて2人はミシシッピ州の奴隷市場で生き別れとなったジャンゴの妻ブルームヒルダ(ワシントン)を救出すべく、極悪非道な白人農園主のキャンディ(ディカプリオ)と、彼にかしずく老獪な奴隷頭のスティーブン(ジャクソン)のもとへ奴隷商人を装っていざ乗り込むのだが・・・

久々にタラちゃん作品を観た。
西部劇の時代背景はそうだが、南北戦争前夜の南部を舞台に繰り広げられるクライム・アクション?作品。

オープニングからマカロニ・テイスト満開のロゴと音楽。

前半は、謎のドイツ人医師シュルツに、奴隷から解放されたジャンゴが彼に協力し賞金稼ぎとしての成長ロードムービー。
後半はジャンゴと生き別れた妻ブルームヒルダ・フォン・シャフト(ワシントン)を救出するべく悪名高い、南部の大農園主カルヴィン・J・キャンディ(ディカプリオ)、奴隷頭スティーヴン(ジャクソン)が待ち受ける農園へ身分を偽り乗り込んでいく。

印象的なシーン
・歯科医師シュルツの乗る馬車の屋根でプラプラ動く”歯“のオブジェが不気味。

・シュルツに助けられたジャンゴが彼の従僕役として選んだのが
目に刺さるような、真っ青な衣装。町の人々を振り返らせるインパクト。

・シュルツに妻ブルームヒルダの事を語るジャンゴ。
ドイツ人医師シュルツが、彼女の名前は、ドイツ人には有名な物語「ニーベルンゲンの指輪」から、採ったと語り、
「本物のジークフリートに出会えたしな。ドイツ人として君のブルームヒルダ奪還を手伝いたい」
のシュルツのセリフがカッコいい‼️

・雪山を背景に馬に跨り山々に向かう2人の映像が素晴らしい風景。

・”パーレイ“(Parley)
”相談"の意味で、何回か登場するセリフ。『パイレーツ・オブ・カリビアン』でも出てきた重要なセリフ。仏語が由来、語源はギリシャ語とのこと。

・奴隷デスマッチ、マンディンゴ(格闘用奴隷)
仕入れの旅と称して、キャンディ農園を訪れるシュルツとジャンゴ。

キャンディ家のホーム・バーで、マカロニウェスタンのスター俳優フランコ・ネロ登場!
『続・荒野の用心棒』(1966・原題 Django)の主役。

ジャンゴとの会話。
「名前は?」
「ジャンゴ」
「スペルは?」
「D-J-A-N-G-O Dは発音しない」
「知ってる」
そら、知ってるやろ〜、な思わずニヤリなシーン。

・キャンディ・ランド王国カルヴィン・キャンディ王。
ディカプリオの髭面が貫禄あり。
癖の強い悪役がハマってる。
レオ様のオフ、これより不潔な髭面の映像を見たことある!

奴隷頭スティーヴンにタラ作品常連サミュエル・L・ジャクソン。
最初、顔が丸く本人と気づかず。白人にへつらい奴隷に厳しく目を光らせる嫌な奴を嬉々として演じる。

・タラちゃんの見事な散り際‼️

・キャンディ・ランドの女性トラッカー、ゾーイ・ベル発見!
出番少なくアクションもなかった残念・・・

・最後に、お気に入り俳優、『イングロリアス・バスターズ』でファンになった、クリストフ・ヴァルツ。
非情なナチス親衛隊大佐役でアカデミー賞助演男優賞を受賞し、本作でも再受賞。
本作では真逆の役柄。
個人的には、ヒゲの無い方がクールな感じで好き。

後半のポケット拳銃の場面は、『タクシー・ドライバー』的⁈

「すまん、どうにも我慢ならなかった!」

過去のタラ作品に比べると、血しぶき少なめだが、後半やってくれます!

またお気に入り作品が増えました‼️
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